自分史の書き方ヒントその3

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写真で記憶をよびさます

原稿執筆では細部を描写していく必要がありますが、何十年も昔のことをそう簡単に詳しく思い出すのは難しいものです。何か思い出す手掛かりが必要となります。日記などの記録を付けていれば、それをもとに思い出すこともできますが、そうしたものがない場合に役に立つのが昔に撮影した写真です。


なぜ写真が役に立つのか。人間の記憶は頼りないもので、印象的な出来事であっても実際に記憶しているのは全体の一部分にすぎません。覚えているようで覚えていないものです。

そんなとき、昔の写真を見ることで、心の奥にしまわれていた記憶がよみがえることがあります。写真には昔のあなたやあなたの家族、あるいは友人らが写っています。それをじっくりと眺めてみると、写真のあなたが身につけている服から別の記憶がたぐり寄せられることもあるでしょうし、いっしょに写っている人からその人とのエピソードがよみがえることもあるでしょう。写真は忘れていた記憶のとびらを開くカギとなります。


まずこれまでの写真をすべて手元に用意しましょう。そして、その写真を古いものから順に並べてみましょう。今まですっかり忘れていたさまざまな記憶がよみがえってくるはずです。よみがえった記憶はこれから書こうとする自分史の細部を補強することに役立ちます。細部を厚く重ねて描いていくことで描写をより立体的に、そして臨場感のあるものにすることができます。




具体的に描写する

ひとつの情景を描写するとき、自分の頭の中ではそれが鮮やかによみがえっていても、それがそのまま他人に伝わるわけではありません。それを伝える努力をしなければ、どんなに美しい風景でもいつまでも自分の頭の中にあるだけです。


たとえば、南の島の海岸で見た夕日の美しさを表現するとき、「とても美しい夕日でした」で片づけてしまうと、それを見た感動もありふれた形でしか読者に伝わりません。

雲はあったのか。海に島は浮かんでいたのか。海の色は何色か。波はあったか。風はあったか。気温はどれくらいか。海岸は砂浜か、岩場か。足元に何か転がっていなかったか。海岸にはほかにどれくらいの人がいたのか。

そして、夕日のどこを美しいと感じたのか。夕日そのものか。赤く焼けた空か。きらきらと海に跳ねる光か。シルエットとなった椰子並木とのコントラストか。水平線に落ちていく姿か。

さらにその美しさが記憶に残った理由は何か。初めての訪問だったからか。旅行中初めての晴天だったからか。いっしょに眺めていた人が特別だったからか。


こうして具体的な描写を重ねていくことでありふれた体験が、あなた固有の体験として読者に伝わるようになります。そしてそれを読むことで読者自身も生き生きとした追体験をすることができるのです。




意識的に数字を盛り込む

具体的に描写するにあたっては、数字を意識して文中に盛り込むこともわかりやすさを高めるコツのひとつです。


「開店と同時にお客さまがどっと押し掛けてこられた。わたしたちスタッフは対応にてんてこまいとなった」


たとえばこんな文章があったとします。「どっと押し掛けてこられた」といわれて、具体的にどれくらいの人数の客を想像するでしょうか。数十人と想像する方、数百人と想像する方、もっと多くの人数を想像する方、さまざまでしょう。

「どっと」「たくさん」「数多くの」といった形容の仕方は正確な数や量がわからないときにはとても便利な表現なのですが、一方で読者は具体的なイメージをつかみにくいままとなります。そこで正確な人数がわからなくても次のように記述すればだいぶイメージがつかめるのではないでしょうか。


「開店と同時にお客さまがどっと押し掛けてこられた。30台分あった駐車スペースは15分もすると満車となり、店舗前の県道には駐車待ちの車が100メートル先まで列を作った。わたしたちスタッフは対応にてんてこまいとなった」


「30台」という駐車スペースの数、「15分」という時間の短さ、「100メートル」という行列の長さを記述することで混み具合がだいぶ具体的なイメージとなったのではないでしょうか。さらに店内の混み具合も具体的な数字であらわすとわかりやすさがいっそう増すでしょう。このようにものごとの形容のなかに数字を盛り込むことで、より具体的でわかりやすい表現となるのです。



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